日本の高度経済成長を支えたのは、技術力です。職人の技です。
グローバル社会の現在でも、日本の職人の技は世界屈指だと思っています。
われわれ九鏡は、世界に誇る鏡加工の技を持った職人たちの集まりです。
不規則な曲線など、お客様のオーダーに応じた形に鏡・ガラスをカットする職人、上城幸児は「依頼があれば、どんな形でも切れる」と話します。カットはすべて手作業。楕円形でも、波型でも、注文通りに切っていきます。
鏡・ガラスの業界に入って40年。「質の良さは職人として当然のこと。職人はスピードが大事。切断作業が遅れたら、後の工程も遅れてしまう」と言います。
そして、「一番こだわっているのは、真心と愛着を持って鏡・ガラスを扱うこと。お客様の手元に行った時に、喜んでもらう品をつくることなんだ」。
カットされた円形など、変形鏡の側面角を面取りし、つやを出す工程を担当するカッティングアーチストの平間慎一は、鏡加工業界でも数少ない職人の一人。
機械ではできない作業なので、すべて手の感覚で行っています。
1ミリのズレも許されない世界で、均一に削っていく作業風景は、まさに職人技です。
鏡の加工は、どんどん機械化されています。九鏡も、高性能の鏡・ガラス加工の機械を積極的に導入しています。
ただし、どんなに機械化されたとしても、最後に鏡に命を吹き込むのは、職人たちの手です。
コンピュータ制御の機械では決して表現できない「感性」を鏡に与えるのです。
九鏡では、各工程に職人がいます。
誰もがお客様が喜び、満足する姿を想像しながら作業をしています。
だからこそ、お客様の支持を受けているのだと思うのです。